概要

東洋大学と感慨

東洋大学は、1887年に井上円了により創設された哲学の専修学校である私立哲学館が前身となって設立された大学である。第二次世界大戦前には「白山の哲学」と称され、伝統的に哲学が有名。現在正式な略称は「東洋大」となっているが、かつては「洋大」という略称が正式なものであった。この略称は70年安保紛争時に学生運動勢力が多用したため、現在ではあまり使用されていない。しかし、もう一度「洋大」を使用していこうという動きがOBの中であり、校友会会報では良く使用されている。OBが大学側へ要望をあげるケースも増えており、再度正式略称となる可能性も出てきている。また、英語表記は現在「TOYO UNIV.」とされているが、過去には「ORIENTAL UNIV.」と表記していたこともある。

哲学に関する私塾を母体に哲学専門の旧制専門学校を設立し、その後に哲学を中心とする旧制大学へと発展してきたことから哲学に関する学科が多く設置されており、特にインド哲学科と中国哲学文学科は日本の大学では唯一の学科である。さらにサステイナビリティ学連携研究機構において共生哲学分野の研究を担うなど、哲学研究においては日本有数の実績を持っている。

入試ガイドにアニメキャラクターであるムーミンを使用する、日本の大学が主催して行う児童・生徒・学生を対象とした各種イベントの先駆けとなった現代学生百人一首を開催する、毎年新入生に同内容のアンケートを行って継続発表をするなど、ほかの大学が実施していないことを先駆けて実施することが多い。

大学歌。「亜細亜の魂」、林古渓作詞、山田耕作作曲。大学の公式歌であり、入学式や卒業式で必ず歌われる。

大学とインターネット

古くから、約1990年も前より情報学部を設置していた。当時はコンピュータを使った情報科学、情報学部というのはほぼ日本に存在しなく、コンピュータ専門課程設置の先駆けとも言える。もちろん、当時はインターネット自体はまだ導入されておらず、狭域の通信網であるWANやVANによって、大学内のパソコンが繋がっていたりした。そのような状態からわずか20年ほどで、今となっては世界中に広がるインターネット網の構築ができている。もちろん最新のネット情報なども、このような個人のブログを通じてどんどん取得していく必要がある。インターネットの進歩は人類の進歩よりもはるかに速いのである。


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